日本人の好む「腟外射精」の避妊失敗率は27%

「膣外射精」なぜ危険?「彼はちゃんと外で出したのです。それにもかかわらず、どうして妊娠するの?」。今にも泣き出しそうな表情でこう訴えるのは高校3年生のKYさん(18歳)。当事者は想定外の妊娠というけれど専門家からは想定内の話なのです。

しばしばメディアに登場する「第2回 男女の生活と意識に関する調査」によれば、日本人の避妊法選択の第1位は「コンドーム」(72.9%)、第2位は「膣外射精(外だし)」(16.4%)。3位以下を大きく引き離しています。いわば日本人が最も好む避妊法のひとつといっても過言ではありません。僕からいわせてもらえれば、男性支配を許している日本社会の象徴ともいえなくもありません。

日本の避妊事情

ピル以下の避妊法は、一生の間一度も失敗しない可能性が高い。これが近代的避妊法といわれるゆえんです。先進国の多くは、近代的避妊法が6割から8割の普及率となっています。 一方、日本では近代的避妊法の普及率は数%に過ぎません。日本と欧米先進国の間には、非常に大きな落差があります。

この違いが生じる原因については、さまざまな見方ができるでしょう。日本滞在歴8年になる友人の見方を紹介してみましょう。彼女の見方を一言でいえば、コンドームが消極的に選ばれているのが日本だということになります。

まず、近代的避妊法の選択肢が非常に少ない。ピルや銅付加IUDがやっと認可されたけど、ずっと日本にはその選択肢がなかった。ほかに選ぶものがないから、コンドームを使わざるを得なかったのだというわけです。

 
 


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