ピルの注意点

不正出血
ピル服用中に不正出血を見ることがあります。しかし、正しく服用している限りはこのような出血は心配要りませんし、またピルの効果が落ちている訳ではありませんので途中で服用を中止せずに続けて下さい。このような出血は服用を続けていけば2〜3ヶ月で起こらなくなりますが、その後も断続的に出血が起こるようであれば、服用を中止して医師にその旨をお話しして下さい。

妊娠を希望する場合
ピルの服用を中止すると、自然に生理が来るようになります。できれば基礎体温を計測して、通常の月経周期に戻ったことを確認してから妊娠に臨んだ方が良いでしょう。長期間ピルを服用してきた場合には正常の周期に戻るまでに3〜4ヶ月ほどかかる場合もありますが、それ以上経過しても元の周期に戻らない場合には医師に相談して下さい。なお、ピルの服用を中止してから月経が発来までの期間ですが、90%が90日以内に再来しているそうです。また、ピル服用中止後1年以内の妊娠率は80〜90%であり、一般夫婦の不妊症の割合が10%であることを考えればピル服用による影響はほとんどないと言えるでしょう。

長期服用について
何も変化がなくとも、必ず半年に一回は検診を受けて下さい。血液検査、尿検査、体重測定、血圧測定、婦人科的診察、乳房検診などです。

乳ガンとの関連について
乳ガンはエストロゲンに依存して増悪すると言われています。ピルにはエストロゲンが含まれていますから、一般的に考えて悪化する可能性があると言えるでしょう。欧米の研究グループによれば、ピルを服用している人が乳癌になる割合は人口10万人に対して42人であるそうで、ピルを服用していない人が乳癌になる割合(人口10万人に対して34人)よりも少し多いということです。

 
 


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